しましましっぽ

しましまなしっぽとの日々の暮らし

全力ダッシュ

病院デビューした日の午後、ヒトは仕事に行かねばならないので、銀ちゃんには初めての長時間、独りぼっちでお留守番となりました。

寂しくなって、心細いかしら?
ゴハン食べちゃって、不安になってないかしら?
お水をひっくり返してパニックになってないかしら?

イロイロと考えが頭を巡って、申し訳ない気分で、仕事は全く手に付きません。

ウチに来て、銀ちゃんには私たちだけが頼れる存在だというのに、ド素人なもので、『良い加減』がわからない…

そんなとき、『はっ!』と声が出たかもしれないけど、エアコンのことで、急に不安になってきた。
出掛ける前に、エアコンをつけていて除湿で26℃設定の3時間タイマーで切れるようにしてみたのは、もしかすると失敗だったかも…。

今日はとても暑い!エアコンついてる事務所内でも、じっとり汗ばむくらいで、日差しも強い!

銀ちゃん大丈夫かしら?

もう頭の中で色んな妄想が浮かんできて、最悪な事態として、暑さとパニックから熱中症でグッタリ横たわる姿を想像してしまい、こちらがパニックです。

毛皮しょってるし、毛布やらタオルがあるから、多少の寒さならやり過ごせるかもしれないけど、暑いのはどうにもならない。

どうしよう!早退するか?

早退理由:猫が心配なので。

いや、ダメだろうな…いくら上司も猫好きとはいえ。

よし、一旦、落ち着こう。

エアコンが切れるのは15:00頃、切れたといっても予冷されてるだろうから、1~2時間はきっと大丈夫。
日が長くなったとは言え、17:00から気温が上がるとは思えない。室温が30℃を越えることはないだろう。

となれば、定時までは頑張って、少しでも早く帰ろう!

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《イメージ図》

もう、それからの5分、30分が長くて長くて。
こんなときに限って、帰る間際に話しかけられて…
15分ロスしたけれど、『今日は急いでいるので、続きは明日に、スミマセン!』と逃げるように事務所を飛び出し、駅に向かってダッシュです。

乗り換えも、自宅最寄り駅からも、ひたすらダッシュで、汗だくだし、息も上がってハァハァしてて、明らかに変な人…(;´Д`)

重ダルくて上がらなくなってきた足を引きずりながら、『銀ちゃんごめん、銀ちゃん…』と半泣きで倒れこむように帰宅しました。

靴も脱ぎ散らかして、最後の力を振り絞って銀ちゃんのいる2階へあがり、ドアをあけて電気をつけたけど、銀ちゃんがいない!(>_<)

『ほこら』にも、ケージにも、いない!

泣きながら銀ちゃんを呼んでたら、ソファの下から前脚が出てきて、眠そうな顔をした銀ちゃんがそろりと出て来てくれました!
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『なんだよ、寝てたのに~』と、言わんばかりにアクビをしてから、ふんふんとニオイを嗅いで『ニャア』と…

あ~!!良かった~!
生きてた~!

ごめんね、ごめんね、と泣きべそで銀ちゃんを撫でていたら、ダンナさんが帰宅。

うわ~ん!もう気が気でなかなったよ~と泣きついて、電気代かかっちゃうけど、命には代えられないってことで、明日からはエアコンをつけっぱなしにしておこう、と。

これまでたくさんのヒトに命を繋いできてもらったのに、託された私たちが、できる限り長生きしてもらえるように努力しないでは申し訳ない。

銀ちゃんには涼しいお顔で過ごしてもらいたい、と心底願っています。

暑苦しい飼い主でごめんよ…。
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病院にいこう

わが家で暮らし始めて3日目…
銀ちゃんの病院デビューの日は意外と早く訪れました。

修行中は左目がショボボンだったのですが、ウチに来てからは右目が…。

ゴハンは食べてくれてるし、お通じも問題なさそうだし、今のところ目やに以外に症状は無いみたいですが、もしもの時に、ちゃんと連れて行けるだろうか…

手のひらサイズのハムスターしか連れて行ったことはないし、ウチの近所に動物病院は2~3あるけど、どこがいいのか、わからないし。

というわけで、さっそく行ってみることにしました。

銀次くんがウチに来た日の夕方に届いたばかりのキャリーケースをスタンバイして…

ん?

どうやって入ってもらおう(-_-;)

銀ちゃんはケージの中か、『祠(ほこら)』と呼んでいるスペースにいることが多いのですが、
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ヒトにはちょっと狭いのよね…

はい、ちょっとごめんなさいね、あ、よっこらしょ。

と、警戒させないように低姿勢で近づいてナデナデして、ちょっとゴロゴロしだして油断した隙をみてびろろーんと抱き上げました!

キャリーの側面からはムリだな、と判断して、上部のフタをあけて、脚を降ろすと自分からケース内に逃げ込んでくれました。(そんなに抱っこイヤかい?!)

リードをつけて、フタを閉めて、レッツゴー♪

家をでると、ギラギラの太陽でクラっときそうなくらい暑い!
気を取り直して、鼻息も荒く駅の方に向かいます。
銀ちゃんは不安なのか、御駕篭の乗り心地が悪いのか、みゃーみゃー鳴きっぱなし…。

『殿、今しばらくのご辛抱を!』

しかし重いな~…。
駅が近づいてくると、街中の騒音と、色んなニオイで銀ちゃんの不安はMAXに。

駅を通り過ぎてようやくA動物病院へ到着。

待合室では小型犬と猫が数頭、おとなしく診察を待っていましたが、ウチの銀ちゃんは鳴きっぱなしです。
大型犬がいなくて良かった~とホッとしましたが、それから待つこと30分くらい、ようやく呼ばれて診察室へ。

キャリーから出すと、なんと((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル状態…。
怖いのかい?そうだよね、でもまだなにもしてないんですけど。
ウチに来てまだ日が浅いので、先生もストレスを考慮してくれたのか、聴診器で呼吸と心音、目の状態を目視でチェックするに留めてくれました。

診察が終わり、病院を出たところで頑張った銀ちゃんにご褒美のちゅーるを差し上げました。

『さぁ、おうちに帰ろう♪』




お食初め

銀次くんが、わが家で最初に食べた缶詰です。

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缶をあけると、すご~く美味しそうなニオイがして、最近のフードのクオリティに驚きました!

『これ、食べれるわ。』

と、ダンナさんがシゲシゲと見つめていたので、『ねこ用だから、諦めて。』とガードしながら銀ちゃんのケージへ…

置いた途端に、ガツガツ食べ始めて、写真を撮る間もなく食べ終わっちゃいました(笑)

もうちょい味わって食べればいいのに―!

でも、しっかり食べてくれて嬉しいよ♪
まだ緊張してるけど、少しずつ仲良くなろうね。

ウェルカム☆ホーム

2017年7月8日、ついに銀次くんが、わが家で暮らし始める日が来ました。
前の日の夜は楽しみ過ぎて、なかなか寝られませんでした。
そわそわしちゃって、朝も早くに目が覚めちゃうし、トイレよ~し!ゴハンよ~し!と、指差し確認しちゃう♪

実は前日が結婚記念日だったので、新メンバーを迎えるのも、なんだか運命的。

銀ちゃんのために『ニャンモック』を手作りしたのですが、ミシンの調子がイマイチだったので、オール手縫いとなりました…。

簡単な作りにしたので、手縫いでも30分くらいで完成しましたが、気に入ってくれるといいな~。

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ケージの状態をチェックしてもらったり、ゴハンの選び方、あげるタイミングなどを丁寧に教えてもらいながら、いよいよ銀ちゃんとのふれあいタイム♪

緊張しながら、おそるおそる『ちゅ~る』をあげてみると、銀ちゃんも緊張していたのか、ちょっと目が泳いでたけど、すごい勢いで食べてくれました☆

至らない点もあるかもしれないけど、仲良しになれるよう、頑張るからね!

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ウィンク☆銀ちゃん

※目やにが出ていて開けづらいだけです。
通院のときのことは、また今度…

いえねこ修行

銀次くんは福島県のヒトのいないエリアで生まれ育ったそうです。

だから、ヒトを嫌いではないのですが、保護されてから初めてヒトと暮らすことになったので、浦島太郎のような感じなのかも。

最初はシェルターで、沢山のセンパイ猫さん達に囲まれて暮らしていました。

野生動物と戦いながら狩りをしなくても毎日美味しいゴハンにありつけるという、安心で安全なシェルター暮らしは、きっと夢のような日々だっただろうな~。

でも、シェルターには定住できないので、銀次くんは自立するためにも、譲渡会に参加してヒトの相棒を見つける必要がありました。

何度か譲渡会に参加しているうち、私たち(ヒト:オスと、ヒト:メス)が相棒に名乗りを挙げたので、そこから家猫修行がはじまりました。

どんな修行かって?

ボランティアの方の一般家庭で、お手本猫さんに習って、ネコ少なめ、ヒト多めの環境でホームステイをすることなんですが、3週間ほどの間に銀次くんはすっかり馴染んで、楽しく毎日を過ごしていたようです。

銀次くんの《通信簿》

生活態度:よく食べます。
センパイ猫さん達の食べ残しまでたいらげます。
お友達とも仲良く遊んでいます。

爪切り検定:合格

特技:手酌

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修行中、風邪気味なのか、おメメがショボボ~ンで目やにが出てきてしまいました。(;´∀`)

が、なんとか修行を終えて、お迎えする日が決定しました♪

その間、私たちもケージを買って組み立てたり、ゴハンやトイレなどの基本的なアイテムを購入して、お迎えする準備をしておりました。

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はやくモフりたい…。

出会い

『猫を飼いたい!』という想いが現実味を帯びたのは2017年が明けた頃 でした。

それまで暮らしていたペット不可物件から、猫を飼うために引っ越しをしました。

やっと荷物が片付いた6月になって、初めて譲渡会に行くことにしたのですが、自宅から比較的近い所で開催していた会場内には、なかなかにクセのあるメンツ揃いで、完全に出鼻をくじかれました。

『初めて猫を飼うヒトにはハードル高いな~』
と、ダンナさんと凹んでトボトボと帰りました。

その翌週、今度こそ運命の猫さんと出会えるかもしれない、と少し規模の大きな譲渡会をネットで見つけて、お出掛けの準備をしていたら、ダンナさんが、『新宿でも譲渡会があるみたいだよ?』と。
『ふ~ん、じゃ、そっちに行ってみようか。』

その日に出会ったのが銀次でした。

おメメがキレイな第一印象で、保護された経緯や、チャームポイントを伺っている間中、ダンナさんがず~っと撫でくりまわしていたのに、嫌がるどころかお腹をみせてゴロンゴロンと甘えん坊な様子を見せてくれました。(*´∀`)♪
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近っ!

つづく。

はじめまして

はじめて猫と暮らすことになりました。

相棒の名前は『銀次』です。

彼は福島県の出身で、たくさんの優しいひとの手を借りて我が家へやってきました。

まだ若いのに、落ち着いたシブい雰囲気を醸していたので、大物感の漂う命名となりました。

そんな銀ちゃんとの暮らしを綴りたいと思います。

 

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よろしくお願いします★